千葉県富里市十倉字高松入に伝わる「天王様」。毎年7月15日に行われる。麦わらで作った素朴な神輿が前日に大人たちの手で作られる。この地は、明治時代に埼玉県から入稙した人たちが開墾をし、今首都圏に野菜を供給する一大産地となっている。埼玉県川越付近から入植した人たちがこの高松入りに住み、この神輿を故郷からもって来て伝えたと言われている。翌日は午後から子どもたちが神輿を担ぎ集落を廻り、家々で戸主を祓い神輿を地面に打ち付け疫病退散を祈願して廻る。