千葉県富津市鶴岡に鎮座する古船(こせ)浅間神社。雨乞い祈願のために毎年7月1日(現在は直近の日曜日)に奉納されている。後継者がいないため、しばしば中断したが、その後度々復活と中断を繰り返し現在に至っている。保存会は20名ほどだが、やはり高齢化が深刻な状態である。 演目は年によって違い「入り節」「女獅子」「中獅子」「頭獅子」「豆まき」「宮入り」「女獅子隠し」「ささら」などが伝承されている。特徴的なのは、「中返し踊り」と「頭返し踊り」という演目で、ふつうは拝殿に向かって舞うが、この返しという演目は鳥居に向かって踊る珍しい演目である。 また、三匹の獅子が同時に登場するのは「女獅子隠し」のみで他の演目は一匹のみの舞である。