千葉県印旛郡酒々井町上岩橋に伝承されている獅子舞。上岩橋地域の鎮守社(駒形神社・菊賀神社・大鷲神社)で五穀豊穣・地域安全を祈願して奉納される。起源ははっきりしないが、江戸中期から春祈祷として舞われていたという。大正時代に中断するも昭和10年に復活。今は上岩橋獅子舞保存会の22名の会員が保存継承している。大獅子は捻じり角で太陽を表す紅丸を眉間につけ黒色に塗られている。中獅子はまっすぐな角で月を表す黒丸をつけ緑色に塗られている。女獅子は角はなくお歯黒で星を表す宝珠をつけている。舞は「レトロ」(れいとろ)・「女之舞」(一匹舞)・「とおし」・「弓舞」(弓くぐり)・「白刃」(白羽)が伝承されている。「とおし」は関東地方の三匹獅子舞に多くみられる女獅子争いが演じられる。

※演目名は現地のめくりの表記を優先した。かっこ内は教育委員会の表記

※参考資料:酒々井町教育委員会HP・神事と芸能