山倉の鮭まつり 県指定無形民俗文化財
山倉大神の初卯祭とも呼ばれ、鮭を奉納することから別名を鮭祭りと呼ばれる。昔は霜月初卯の日に行われていた祭礼で、近くを流れる栗山川には鮭が遡上してきたという。
山倉大神では鮭を龍宮献進のものとし、奉納された鮭を初卯祭の前日に白川流包丁式の神事で小さい切り身にさばき、祭礼当日に限り護符として参拝者へ頒布する。護符は”災いをサケる”と珍重され、常備されている鮭の黒焼きの護符とともに、病災消除とくに風邪薬として知られる。
初卯祭では鮭を献上する古式ゆかしい行列が組まれて厳かに祭儀が執行され、夕刻には神輿渡御が行われる。
直会で振舞われる料理と、謡われる「大根種」と呼ばれる祝い唄も文化財指定の要件となっている。