千葉県印西市浦部の中村一族に伝わる神祀り当番の引き継ぎ儀礼「鳥まち」。ここのおびしゃの特徴は「ヤマ」と呼ばれる梅の木に、しんこ餅で作った鳥を止まらせ、妙見様の掛け軸の前に供える。並べられた「ヤマ」は色とりどりで、春を待つ人々の気持ちを表しているようだ。以前には神事の前に普門品講の人々を呼んで、観音経が読誦されていたが、今は行われていない。