須原の鞨鼓舞

千葉県山武郡九十九里町片貝の鞨鼓舞。口伝では江戸時代中期にはじまったと言われている。明治期には「鞨鼓三十番」と言われるほど多彩な内容であった。囃子も多くの曲が伝承されていた。今は「おやじ」と「道中」が演奏されている。舞は関東地方に多く分布する風流系の三匹獅子舞。雄獅子・女獅子・中獅子の三匹が舞を披露する。しかし鞨鼓舞といっても鞨鼓は着けておらず、膝を叩く仕草が鞨鼓を着けて舞っていた名残と思われる。昭和28年に途絶えていたが、平成4年に地域の人たちの努力によって復活を果たした。