山武郡芝山町山田の大宮神社。3月11日「湯の花」と呼ばれる神事が斎行される。他の地域では「湯立て」と呼ぶところもある。

氏子たちが神社に集まり、境内を清掃した後、大釜を据え注連縄を綯い、紙垂を付けて準備を整える。大釜に水を張り、火をつけ湯を沸かす。

神主が到着すると、祝詞をあげ、釜の湯の中に竹の棒を入れかき回し、熊笹を束にしたものを湯につけ、引き上げると参拝者に振りかけ、無病息災・五穀豊穣を祈念する。

祭典が終わると、参拝者は消し炭と熊笹を注連縄で縛り持ち帰る。家のケド(庭から母屋に通じる道)を入って左側に立てかけると厄難よけになるという。