毎年7月25・26日、多古町の八坂神社祇園祭礼の際、高い柱の上で演じられる曲芸的な芸能。2間四方の舞台とその脇に建てられた12mのツグメと呼ばれる丸柱で行われる。笛の音で獅子・鹿・マンジュウが3人ずつ舞台に上がり、足を踏み鳴らし舞を舞う。次に猿が登場し、ツグメに登り曲芸まがいの技を披露する。

最後に横棒に吊るされた扇を観客に向かって投げ落とす。観客はこぞってその扇を奪いあう。扇を手に入れた者は幸運を授かるという。別の説では、マンジュウは女陰を表し、扇を手に入れた者は安産で出産できるという。

江戸時代中期から行われているといわれ、県指定無形民俗文化財に指定されている。昭和51年には国の「記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財にも選択されている。