千葉県印旛郡栄町北辺田の天満宮に奉納される三匹獅子舞。起源ははっきりしないが江戸時代には舞われていたといわれる。毎年4月の天満宮の祭礼「オコト」で奉納されている。五穀豊穣を祈り、農事の始めを祝うものとされている。大(雄)獅子、中獅子、女獅子の三匹が登場する。大獅子は捻じり角で額に太陽を表す紅丸、中獅子は直角で月を表す黒丸、女獅子は角は無くお歯黒で星を表す宝珠をつけている。鞨鼓は腹につけ長めの撥で両面を打つ。囃子は笛のみで4人が交代で吹く。昔は、二日に渡って行われていて、ムラ廻りの後に、初日に「ホンジシ」が二日目に「ハナカガリ」を舞っていた。舞手は長男が継承することになっていた。今は他地域からも舞手が参加している。昭和49年に「北辺田獅子舞保存会」が結成され、保存継承している。