成田市大袋の五所神社。毎年8月24日の前後「朝角力」が奉納される。

この五所神社は、地元の丸氏の祖先が里見氏滅亡の際、安房の丸山町から土気へ、さらに大袋へと逃れてきた時に、土気の県神社の分霊をを移して祀ったと言われている。今は、五所神社と呼ばれ大袋の鎮守として崇められている。

角力は300余年前から、盂蘭盆会の朝に行われてきた。一度やらなかったら疫病が流行り、これは相撲を奉納しなかったからだと、その後は戦時中も一度も欠かさず奉納されてきた。地元では安産守護の神としても信仰されている。

昔は、早朝から子どもたちが集まり、何番も取り組みが行われていた。今は少子化で子どもたちが集まらず、保存会では、今後の継承の方法を模索している。